上條晴夫『教師教育』

 

教師教育

教師教育

 

 <目次>

第1章 教師教育の見取り図についてあれこれ考えてみる
教師教育の見取り図の試み …… 上條晴夫
教師オートノミーを軸に教師教育の未来の見取り図を考える! 青木直子氏に聞く …… 上條晴夫

第2章 教師教育の論点20:いま教師の成長をどう考える
初任者指導員に必要な指導の工夫とは何か?  …… 福山憲市
初任者研修を起点にどう校内研修を変革するか? …… 山田洋一
織物モデルは教師教育に何を提起するのか? …… 横藤雅人
なぜワークショップ型研修が必要なのか? …… 甲斐崎博史
「菊地道場」はいかに教師を訓練するか? …… 菊池省三
「民間教育研究団体」から考える教師教育とは? …… 石川 晋
再現性を持った「追試」論の仕組みとは? …… 寺崎賢一
模擬授業を使った授業トレーニングとは? …… 野口芳宏
なぜ教師にファシリテーションが必要か? …… ちょんせいこ
教師教育にディベートの素養はどのように必要か? …… 藤川大祐
獲得型教育が教師教育に提起するものとは? …… 渡部 淳
教員養成に不可欠の大学教育メソッドは何か? …… 関田一彦
福井大学の「教師教育」実践の特徴は何か? …… 松木健一
校内研修を変革するリフレクションとは? …… 藤岡完治 (執筆)石井英真
理論と実践をつなぐ教師教育の方法とは? …… 武田信子
教師教育者は乳幼児教育の何を知るべきか? …… 秋田喜代美
教員文化の日本的特性とはいかなるものか? …… 久冨善之
教師教育はなぜ教師の「生活」に着目するのか? …… 藤原 顕
ティーチフォージャパンの学びのしかけとは? …… 松田悠介
教師教育を支える質的研究法とはいかなるものか? ……西條剛央

第3章 教師教育者が知っておくべき世界の研究者10人
ヴィゴツキー(Lev Vygotsky) …… 吉國陽一
バフチン(Mikhail Bakhtin) …… 一柳智紀
キャサリン・ルイス(Catherine Lewis) …… 坂本篤史
リンダ・ダーリン- ハモンド(Linda Darling-Hammond) …… 後藤武俊
ヴァン=マーネン(Max van Manen) …… 村井尚子
クランディニン(Jean D. Clandinin) …… 桐田敬介
フレット・コルトハーヘン(Fred A. J. Korthagen) …… 山辺恵理子
ドナルド・ショーン(Donald Schn) …… 木村 優
パトリシア・クラントン(Patricia A. Cranton) …… 渋江かさね
レイニ・フロリアン(Lani Florian) …… 野口晃菜・福地健太郎

 

 

 

1つ1つがかなりコンパクトにまとまっているので、読みやすかったです。

 

現代の教師教育界におけるキーワードは大体おさえているのではないかと思います。

喜多川泰『君と会えたから・・・』

 

君と会えたから・・・

君と会えたから・・・

 

 

自己啓発小説、というジャンルになるのでしょうか。

 

『手紙屋』のあとがきで、

伝えたいことがあるから書く、という話をしていたと思いますが、

(この本は手紙屋よりも前に書かれたものですが)

たしかにその通り、メッセージが明確です。

 

これも子どもたちにぜひ読んで欲しい本です。

1月31日 iTeachers × iStudents 教育ICT プレゼン&トーク 〜学ぶこと、働くこと〜

【USTイベント】iTeachers × iStudents 教育ICT プレゼン&トーク 〜学ぶこと、働くこと〜 | Facebook

 

3人ずつのiTeachersとiStudentsのプレゼンバトル!

 

さすがの貫禄を見せるiTeachersの先生方と、

 

それを超えようとするiStudentsの方々。

 

とてもハイレベルな戦いでした。

 

iStudentsの方々の今後の活躍が、とても楽しみです。

 

 

本校からも出せるくらい、しっかり育てていきたいですね。

 

と言うか、今は環境がないから芽を出していないだけで、

ICTの環境があれば、才能を発揮してくれる子はたくさんいると思います。

 

ICTに限らず、そういう芽をしっかりと発芽させてあげられる学校になりたいです。

1月10日 ロイロノート ユーザー会


1月10日 ロイロノート ユーザー会 関東2015(東京都)

 

動画など

ロイロノート・スクール ユーザー会 関東2015

 

togetter

ロイロノートスクールユーザー会 関東2015まとめ - Togetterまとめ

 

ICT教育ニュース

ロイロノート/活用アイデア続々 ユーザー会開催 | ICT教育ニュース

 

 

ロイロノートの様々な実践事例を聴いてきました。

 

高校数学の事例を聴けたのが一番の収穫。

 

少しずつ活用のイメージができてきました。

1月3日 第1回AL&ICT実践交流会

人生で初のイベント主催。

 

と言っても、小規模の新年会でしたが。

 

 

今年の1つの抱負として、自分でイベントを実施することにしました。

 

テーマは、

「アクティブラーニングの実践家と、教育ICTの実践家とをつなぐ」。

 

実践家、というのは広い意味で、先生に限らない関係者です。

これから関係したいと思っている方々も含めて。

 

それぞれすごい実践しているのに、意外とつながりがないなぁと感じていました。

 

そして、この人たちが出会えば、間違いなく面白い、とも。

 

ということで、出会える場を提供していけたらと考えています。

 

 

月に1回くらいのペースで、できれば各地で開催したいと考えておりますので、

ご協力・ご参加いただけましたら嬉しいです。

 

よろしくお願いいたします!

12月26日 イノラボエデュカッションspecial「School for 2020」


12月26日 【イノラボエデュカッションSpecial】School for 2020

 

昨年の年末、未来の教育を考えるイベントに参加してきました。

 

主催者の方のお1人が書かれたブログはこちら。

イノラボエデュカッションSpecial School for 2020(2014年12月26日)

 

ニュース記事がこちら。

ISID/ICT教育関係者が熱く語り合う「イノラボエデュカッション」を開催

 

こども哲学・おとな哲学アーダコーダの川辺洋平氏ファシリテーターとなり、

参加者が8名程度ずつのグループに分かれてワークショップを行いました。

 

5年後の教育のキーワードを1つずつ出し、

それらについて議論を深めていく、というもの。

 

自分が出したのは、色々と考えた末、最後はその場の直感で、「自由」。

 

やはり自分の教育理念として、

「やりたいことをやれる生き方(能力や機会)につなげたい」

というものがあるのだと再確認しました。

 

もちろん自分も、かくありたい。

 

このあたりは、自分が教育をする上で、あるいは生きていく上で、

21世紀でも江戸時代でも縄文時代でも、変わらない部分かなと思います。

 

 

そして他の方のキーワードたち、

「破壊」「自信の持てる教育」「倫理」「未来」「活育」「共創」「コミュニケーション」

これらもそれぞれに共感できるものです。

 

というか、いろんなイベントに参加して、いろんな人の話を聴いていつも思うのですが、

 

1つにまとめてしまうのは失礼かもしれませんが、

 

たぶん、みんな同じ方向を向いているんですよね。

 

ただそれを実現する手段として、「これだ」というものがないから、

色々と考え、手探りで進めているのかなと。

 

 

向きが揃っていて、かつ、意欲的であり、

それぞれの得意分野・専門分野で最大限のパフォーマンスを発揮する、

というのが最高のチームだと思いますので、

 

その意味で、教育の未来は間違いなく明るい、と希望を持っています。

 

願わくば、その明るい未来を創る石を、1つでも自分の手で積めますように。

2月8日 イエナプラン勉強会 20の原則を読む 

オランダを中心に盛んなオルタナティブ教育の1つ、

イエナプラン教育の勉強会に参加してきました。

 

イエナプランの発想や学校作りはとても共感でき、

現在の学校改革構想にも非常に参考になりそうです。

 

リヒテルズ直子さんの著書、

オランダの教育―多様性が一人ひとりの子供を育てる

オランダの個別教育はなぜ成功したのか

オランダの共生教育 学校が〈公共心〉を育てる

世界一子どもが幸せな国に学ぶ愛をもって見守る子育て

~わが子を「かまう」から「寄りそう」へ~

の4冊を3日間で詰め込み気味に読み

(しかし速読するのがもったいなくて、割とじっくり読みました)、

いざ勉強会へ臨んできました。

 

初参加の場ということで、かなり不安と緊張を抱えていたのですが、

いざ行ってみたらとても居心地の良い空間でした。

ぜひまた参加したいです。

 

以下、気付きのメモ。

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◆一斉授業を否定してはいけない
素晴らしい実践をされている先生のところへ卒業生が戻ってきて「今の学校の授業はつまらない」というようなことを言った、という話を聴いて思ったことです(そのときに「まずいことをした」と受け止めたその先生も、さすがだなぁと思います)。
これからAL(アクティブラーニング)を進めるのは良いのですが、そこに一斉授業を否定するようなニュアンスを少しでも含めてしまうと、他の学校の教育、あるいは学内のALをやっていない先生の教育を否定してしまうことになります。
目標は「ALをやること」ではないので、あくまで子どもたちが身につけてほしいものがあって、そのための方法として「私は(あるいは、うちの学校は)ALが一番効果的だと考えるから、それをやる」というだけのことであり、それ以上でもそれ以下でもあってはいけないのだと思いました。
今までも否定してきたわけではありませんが、今まで以上に「絶対に」否定的なニュアンスを込めてはいけないと、意識的にいようと思います。

 
◆新任の先生への助言は、これも相当に意識的に、目線を揃える必要がある。新人教育という投資を適当にしたりケチったりしては、将来ツケが回ってくる。非常勤の先生に対しても同じだろう。

  

◆協同で学ぶ、ということにも種類がある。個別の課題を、周りに支えられながらやる、という協同もあるし、PBLのように協同で創造したり表現したり、ということもある(「インプットの協同」と「アウトプットの協同」と区別しても良いかもしれない)。あるいは、ただそこにいるだけ、という協同もある。きちんと仕掛ければ、競争だって協同の1つの形態になる。
協同を引き起こす目的、協同的な関わりが起こることの影響を、きちんと考えて使い分ける必要がある。

 
◆2学年の複式と3学年の複式の違い

 

◆学習の区切り(単元とか)を、どう子どもが認識するのが良いのか。テキストの区切り(あるいは作品の完成)か、小テストか。教師が認定するのか、子どもが自分で判断するのか。適正な判断力はどう養われるか。フィードバックをどう構造化するか。
 

◆協同するにもエネルギーが必要。

 
◆集中できる空間とリラックスできる空間が別な人もいる。

 

最後にもう1つ。

◆「人の授業のビデオを見るのは嫌い!」えっ?
「だって、生で見たい!」たしかに!
すごく共感しました。