アンドレア・シュライヒャー「データに基づく学校改革」(TED)
http://www.ted.com/talks/lang/ja/andreas_schleicher_use_data_to_build_better_schools.html
PISAのデータから読み取れることをどう活かすか。
私は、
「quality:質の高さ」と「equality:機会の均等」の両立
を目指すことに全面的に賛成です。
そしてそれが教育の使命であり、目標であると考えています。
もちろんPISAが「正しい『学力』」を測定しているとは言いません。
そもそもそれは、「学力」の定義、そして「正しさ」の定義の問題、
さらに言えば「測定」の可否の問題で、
それは二重三重に曖昧であり、議論にならない視点です。
しかし、PISAがデータ化し分析しようとしている
「創造力」「問題解決能力」「読解・表現能力」などは、
これからの時代に求められる
(正確には、これまでも求められてきたけれども、
今まで以上に顕わになった)力であることは間違いありません。
現場レベルの課題は、それらをどう「教える」か。
何を目指し、どのような方法で、何を行えば達成されるのか。
でしょう。
しかし一方で、いまだ大学入学試験という昔ながらの制度が残っている。
(私は大学入試制度を100%否定する立場ではありません)
この点での両立もなかなかに難しく、
しかし私としては非常にチャレンジングなやりがいを感じているところでもあります。
あるいはこれからの時代、国家レベルの教育政策を
オンラインの教育環境が呑み込む可能性も大いにあると考えています。
本当に油断できない時代とテクノロジーの変化の速さですね。