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アクティブラーニング&ICT最前線

ー21世紀型授業づくりへの挑戦。あと読書。ー

生徒による評価&アイデア

2013年度実践記録

2学期末に、自由な観点で10段階評価をしてもらいました。

 

それがこちらです。

http://sdrv.ms/1eGytcB

 

そして3学期の冒頭に、

授業を良くするためのアイデアを募りました。

 

それがこちらです。

http://sdrv.ms/1cAriDc

 

 

これらに基づいて今日生徒に話したことは、

 

・同じ授業を受けていても、これだけ違う評価がある。

グループ形式、難易度、ペース、時間の使い方、内容など、

正反対とも言える評価をしている人がいる。

「自分に100%合った授業」などというものは存在しない。

 

合わない部分があったとしても、

「授業が分かりづらい」とか「教え方が(先生が)合わない」とか

不満を言うのではなく、

「自分がこの授業から得られるものは何か」を考え、

「自分にとって役立てられる割合」を70,80、90%と高めることを考えよう。

 

・(問題の分量、ペースについて)

授業で扱う分量は今ぐらいが限界だと考えている。

出来れば1時間で大問1つやりたいが、

そうするとついてこられない人が一気に増えると予想している。

現在の、2時間で大問1つペースが現状では適当では。

 

足りないと感じるのであれば、ぜひ自主的に学習してほしい。

予習や復習や宿題をほとんど課していないのはそのため。

いつも言っている通り、

「自分に取って必要な学習を判断し、それを進める」

のが受験勉強。

 

一律に教科書の練習問題を全員に解かせる効果は低いと考えている。

復習でも演習でも、自分に足りないものを考え、取り組んでほしい。

 

・字が読みづらいのは申し訳ない。努力します。

 

・レポートの添削が、試験前になると甘くなるのは物理的にやむをえない。

まとめて出す人や、駆け込みで出す人がいると、

1枚1枚にかけられる時間は少ない。

丁寧な添削を希望するなら早め早めに出してほしい。

 

・プリントがありすぎて重いのは分かる。

デジタル化できれば良いが、まだ厳しい。

あと3年遅く生まれていれば。

大学に入ればきっとそういう時代を迎えているはず。

 

・(ヒント、解説について)

ヒントは様々な形で出している。

ヒントのプリント、黒板の記述穴埋め、解答のプリント、まとめプリント、

そして教科書、参考書など。

自分にとって最も適切なヒントを考え、それを自分で見つけてほしい。

 

階段は低すぎても成長しないし、高すぎても上れない。

自分の成長にとって適切なヒントを見いだしてほしい。

 

・自分の班に成績が良い人がいないと解決できない、という部分は、

まず「人に聞けば分かる」という発想になるのは良くない。

しかし他のグループへ行って質問することは全く構わない。

ただ、3人寄れば、ではないが、

「分からない4人が集まって相談していたら、何故か解決した」

という体験をぜひしてほしい。

 

・プリントの種類をこれ以上増やすのは時間的に難しい。

 

・記述の仕方は、ぜひ身につけてほしい。

解答例を配っているので、まずはそれを真似するところから始めてほしいが、

機械的に真似するだけで終わっては、ただの手の運動になってしまう。

「なぜこの一行が必要なのか」「なぜこの内容は省略して良いのか」

を一行一行考えながら進めてほしい。

辛い練習だが、それが必要。

楽して記述ができるようになる魔法はない。

 

・話し合う人と授業中にやる人の壁は、見ていても感じる。

家でやってきていることを前提に話し合うのは良いアイデアだが、

予習を全員やってくるかどうか。正直、10人(3割)くらいだろうと思う。

また先に述べた理由もあって、予習を強制はしたくない。

もちろん予習をしてはいけないという意味ではない。

 

・もう少し解説をしてほしい、という気持ちは分かるが、

先生がどんなに噛み砕いて、流動食のような説明をしても、

理解の感覚の問題で合わない場合もある。

先生の説明はどうしても一通り。

そのためのグループワークで、色々な説明が聞ける。

「この人とは理解の感覚が似ている」という人を見つけられれば、

お互いにとってメリットがある。

 

また、言葉で解説してほしい、という人がいることは分かる。

「目で見ると理解しやすい人」と「耳で聞くと理解しやすい人」がいる。

自分がどちらのタイプかを知っておくことは重要だが、

大学での学習は目で見て、論文や教科書から学ぶことが中心になるので、

視覚的な情報から学ぶ練習をしてほしい。

 

しかし自分が聴覚的な情報から学びやすいと分かっていれば、

それに適した教材を選ぶこともできる。

 

・映像は、場面に応じて取り入れたい。

前に見たように、グラフが動いたりする動的なイメージを

頭の中に形成するような場面では使いたい。

 

・レポートを期日制にすると、

「やっていません」「忘れました」などの無駄なやり取りが生じる。

自主性をもって取り組んでほしい。

ただしこちらの想定としては、渡された次の授業で提出する前提で出してはいる。

自分に厳しく取り組める人はそうしてほしい。

 

・教科書の何ページの話かは、まとめプリントには意識して載せているつもり。

 

・基礎を定着させる方法は、繰り返しやるしかない。

楽して定着する方法はない。

 

・答案の省略は、適切な答案を書くために意図的にしている。

必要なことは書き、省略することは省略するのが読みやすい答案。

 

答案の解説は作らない。それを作ると、頭を使う場面がなくなってしまう。

明言してはいなかったが、今やっていることは、

答案を読んで「なぜこの式をこう変形するのか」「なぜこれを考えるのか」

という解答の行間を読む、つまり自分で解説を考えるという高度なこと。

それを書いてしまったらやることがなくなってしまう。

 

・本質的なことに力を入れた授業はしたい。

しかし、最初から定理の証明をやってしまうと、

おそらくついてこられない人が続出するだろうし、

実際に問題の中で使えるようにならない。

今はまず公式を暗記してでも、問題を解く中で使えるようになることを重視している。

 

使っていく中で、公式の成り立ちや由来に目を向けるのはとても良いことだし、

ぜひそうして欲しいと考えている。

 

・グループ分けはある程度意識が近い人とやりたい、

という気持ちは分かる。

しかしグループワークは大学の授業やゼミでも、

公務員試験や就職試験でも、そしてもちろん仕事の上でも必要になる。

そのようなときに、たとえ仲が良かろうが悪かろうが、

協力して作業を進めなければならない。

特に「自分と合わない」と感じる相手と、仲良くしろということではなく、

適切な距離を取りつつも、協力すべきは協力して上手くやる、

そういう大人の人間関係のつきあい方を身につけてほしい。

 

・グループに1枚問題を配って、全員で共有するのは良いアイデアだと思う。

授業のあとに4枚コピーしてグループでシェアできたら良い。検討する。

 

・テストとレポートを同じ形式にしたい、

というのは、もっと実戦的な試験を受けたい、ということだろう。

そのやる気はとても良いが、テストは授業でやった内容の定着度を測るものなので、

今は変える予定はない。

留年されても困る、という理由もある。

 

・身につけたい力、全体的に前向きで良かった。

記述力については前述の通り。

 

計算力は、ぜひ鍛えてほしい。

しかし授業でやることではない。

やり方が分からなければ相談を。

 

・初見の問題に対するアプローチのしかたや、

複数の解答を考える力、ぜひ身につけてほしい。

しかし今はまだ自分の持っている道具箱、武器を増やしている段階。

 

数学IIIの内容が終わって、演習に入れば、むしろそういう練習しかしない。

今はまだ単元の明らかな問題に対して、定理やアプローチをどう使うか、という段階。

 

何の単元か分からない問題に対してゼロから考える、という練習はもう少し後。

しかし自主的に取り組みたければぜひやってほしい。

 

・ソフトウェアや物理演算に使う数学的な力、という観点は良い。

主にプログラミングということだろうか。

非常に重要だが、数学の授業では扱えない。

自分でやってみたら面白いと思う。

 

・大学に無事合格できる力、ぜひとも身につけてほしい。

今のところはそれを一番目指して授業をしている。

 

・色々と言ったが、全体として、

自分で学べる力を身につけてほしい、と考えて授業をしている。

 

授業を受動的に受けるのではなく、積極的に活用してほしい。

 

 

というような話をしました。

 

思い出して書いているので多少はまとまっていますが、

授業ではその場で話し手しまったので、

もう少しとりとめのない感じになってしまいました。

 

全部は伝わらないので、一つでも伝わってくれれば。