稲垣忠『授業設計マニュアル 教師のためのインストラクショナルデザイン』
授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン
- 作者: 稲垣忠,鈴木克明
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2011/03
- メディア: 単行本
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『教材設計マニュアル』の姉妹書。
「教材設計」よりも広く「授業設計」という視点から、
もちろん教材≒教え方・観点を軸にしつつも、
様々な学習理論や、時代背景に基づく新しい知見も盛り込み、
解説をしています。
『教材設計マニュアル』に比べると、
授業というものの性質上、
「こうしたら最低限の授業が創り上げられる」
というまでの内容ではありませんが、
(果たしてそんな内容の本が書けるのかどうか…)
しかし、教育実習に行く前にはぜひ読んでおきたい、
教師として持つべき最低限の視点は
外さずに提供してくれています。
個人的に関心を引かれたのは
学習意欲に関するARCSモデルです。
対応するのが大変だと感じています。
実践から学ぶことが大切なのは言うまでもありませんが、
理論が解決の糸口となってくれる部分については、
しっかりと理論を学んで改善していきたいです。
教職に就いたばかりの頃は、
「学んできた理論なんて役に立たない」
と感じることもありましたが、
それは単に「役に立たせるだけの技量がなかった」だけのことと
今では感じています。
(いまでも技量が身に付いたわけではありませんが、
理論を活かしてみようとする余裕は少し生まれてかなと)
現場にいる以上、実践は自然と積み重なっていくので
(「自然と」を、意識的に質を上げる必要はあります)、
意識的に理論を学び、バランス良く専門性を高めていきたいです。