ポーポー・ポロダクション『マンガでわかるゲーム理論』

 

 

今まで読んだゲーム理論の本のなかで、

一番分かりやすく、気軽に読めました。

 

ちくまプリマーの『高校生からのゲーム理論 』も分かりやすかったですが、

読みやすさは圧倒的にこちらが上です。

 

 

ポーポー・ポロダクションさんは

マンガでわかる心理学』や『デザインを科学する』など

SBクリエイティブで『マンガでわかる〜』の

心理学や色彩、デザインに関するシリーズを何冊か書かれていますが、

どれもすごく分かりやすいのです。

 

確実に「分かりやすいライター」ランキングの上位に入ります。

 

 

マンガ(1項目の見開き右ページにある6コママンガ)が持つ

説得力の強さも改めて感じさせられますし、

でもそれ以上に説明がすごく丁寧で、スッと入ってきます。

 

きっと自身でとても深く理解された上で書いているからなのでしょう。 

 

 

別にゲーム理論の専門家ではなく、

あとがきでも、ゲーム理論という名前が面白そうで本を読んでみたけれども、

難解すぎるか表面的すぎるかで面白くなかったので、

自分で何年もかけて資料を集めて本にまとめた、

というようなことを述べているくらいです。

 

しかし、専門家が書いたものよりも圧倒的に分かりやすい。

 

もしかしたら専門的に見たら物足りない部分や、説明不足や、

あるいは誤りもあるかもしれませんが、

少なくとも「もっと学んでみたい」という気持ちになった、

という点で非常に価値のある入門書だと思います。

 

 

この説明力、大いに見習いたいです。