第8回キャリア教育推進フォーラム

キャリア教育推進フォーラム(自由が丘開催):産業能率大学

 

キャリア教育という大きな文脈はありますが、

ここ数年は主にアクティブラーニングをテーマとした

フォーラムになっています。

 

年々参加者がどんどん増えていて、

今年もちょっと気付くのが遅かったら申し込めていなかったようです。

 

来年も要注意ですね。

 

 

刺激的な話ばかりだったのでまとめられないですが、備忘録として。

 

最初は京都の堀川高校の元校長先生、荒瀬先生のお話。

 

遅れての到着だったので貴重なお話を聞き逃してしまったのですが、

終盤に出てきた、

授業は「アート」ではなく「デザイン」だ、

というお話は印象的でした。

 

自己のメッセージを表現する「アート」ではなくて、

相手がいて成り立つ「デザイン」でなくてはならない。

 

良かれと思って色々とやることは大事だと思いますが、

それが自己満足で終わらないよう、

細心の注意を払わなくてはいけないですね。

 

ただ逆に、それを恐れて積極的になれない先生に対しては

自己満足でもいいからやってみようよ、

生徒のために良かれと思ってやったことは無駄にはならないよ、

と言うことになるのだと思いますが。

 

 

続いて盛岡三高の副校長、下町先生のお話。

 

やはり実践映像の力はすごい。

みな圧倒されていました。

 

テンポよく進む歴史の授業。

 

「〜について説明せよ」タイプの問題を、

文字数でまとめるのではなく、秒数でまとめる。

 

まず自分の中でまとめて、

時間を計ってリハーサルをして、

時間に合うように修正して、

もう一度リハーサルをして、

ペアで発表。

 

いきなりペアワークでなく、

自分の中で練習と修正の時間があるのがとても良いですね。

 

特に修正というステップは珍しいと思います。

 

うまく取り入れられれば。

 

 

午後は体験授業。

 

1時間目は鈴鹿高校の岩佐先生の数学。

 

キャリアガイダンスの記事でとても勉強させていただいたので、

今回ぜひ受けたかった授業でした。

 

早めに申し込んで良かったです。

 

前半は大学の入試問題を協同で考えて解く、という課題。

 

広島大学の新ルールじゃんけんの問題で、

イメージしやすいので考えやすく、面白かったです。

 

 

後半は大学の入試問題を見て、

本質的なヒントを簡潔に書く、という課題。

 

テーマは「式を読む」ということ。

 

阪大・京大・東大からの出題で、

特に阪大の問題は全く分かりませんでしたが、

問題をよく読む、ということを考えさせられる良い問題でした。

 

3年生の2学期の演習は、テーマが

入試問題へのアプローチ(方向性が見えない問題にどう挑むか)

なので、ぜひ取り入れたいと思います。

 

 

授業体験の2時間目はLHR

 

ワークシートを使って将来設計をする、という課題でした。

 

ワークシートは取り組みやすく、

もう少し時間は欲しかったですが、

楽しくやれました。

 

ペアワークも、パートナーに恵まれ、楽しかったです。

 

30年後の自分をイメージして、

今まで思ってなかったけど、

やりたいことあるんだなぁと気付きました。

 

「やりたいことをやって、成長できる場」を作りたい、

という希望があるようです。

 

単に自分が、何年経っても、その時にやりたいことやって、

新しいことにもどんどんチャレンジして、

成長を感じ続けられる生き方をしたいなぁと思っているだけですが、

それを周りの人と一緒に出来たら面白いかなと思いました。

 

 

その後、体験授業の振り返りセッション。

 

そして京大の溝上先生のお話。

 

時間の枠を忘れてしまうくらい、熱の入った講演でした。

 

10年間(?)の追跡調査は、今後がとても楽しみです。

 

 

 

あとは情報交換会と二次会と。

 

例によって、そこでの学びや出会いが一番多いわけですが。

 

学びが多いのは、それがリフレクションの時間だからですね、きっと。

いま書いていて思いました。

 

やっぱりリフレクションの時間は大事です。

 

それが意識的に出来るようになるまでは、

授業時間の中で振り返りのステップを設けてあげる必要があるのだろうと思います。

 

 

 

今回のフォーラム全体を通して自分の中に印象強く残ったのが、

「言語化」というキーワード。

 

もちろん今までも意識はしていたのですが、

何だか妙に強く頭に残っています。

 

この辺り、じっくり考えてみたいです。