東大家庭教師友の会『東大生が育つ家庭のルール』
これは興味深いですね。
我が家もだいたい同じでした。
特に「勉強しなさい」とは言われず。
中学のときは「クラスで3位以内に入っていれば勉強しろとは言わない」
高校のときは「学年で3位以内に入っていれば勉強しろとは言わない」
というルールもあったような気がします。
勉強するのは当たり前、100点を目指すのは当たり前、
という習慣付け・意識付けをしてもらえたのは確かで、
今でもとても感謝しています。
強いて言えば、それが当たり前でない人の気持ちを理解するのが難しい、
(と言うか、そういう人の存在は理解できても、本質的には理解できません)
という職業上の弱点はありますが・・・
学校のことは学校で、学校を大切に、というのが自然なことで、
宿題は授業後の休み時間のうちに終わらせようとしていたし、
(残った分は放課後にやってたのかな?
とりあえず家には教科書もノートも持ち帰らないのが基本でした)
塾は時間を縛られるのが嫌いだから中学受験の2年間以降は行かなかったし、
高校までは授業中1秒も寝たことはなかったし。
(大学以降はまぁ・・・社会人になってもまぁ・・・笑)
日常生活に関しては、比較的厳しかった方ではないでしょうか。
親自身の言動や振る舞いには今でも疑問はありますが、
当然ながら完璧な人間はいない、ということで今はある程度受け入れられますし、
立ち居振る舞いや言葉遣いに関しても、
しっかりと躾けてもらえたことを感謝しています。
ただ、もちろん完璧に躾けられたわけではなく、
例えば箸の持ち方なんかは家にいる間は治せず、
大学4年生のときに思い立って、自分で意識して持ち方を矯正して治しました。
(自分で、と言っても、「そろそろ治さなきゃ」という意欲を養ってくれたのは、
もちろん長らくの家庭での躾です。
中学生くらいの頃にはもう諦めていた気もしますが)
字に関しては、知っての通り酷いもので・・・
しかしこれも、時々「直さなきゃ」と思えるのは親のお陰ですね。
金銭面に関してはあまりアレコレ言われた記憶はありませんが、
定額のお小遣いはなかったです。
でも友達と遊びに行く時や、文房具や本を買う時など、
必要なときにはもらえていたし、
今でもそうですが、割と物欲はない方で、本以外に特に欲しいものもなかったし。
ゲームに関しては、本書の通り、
「目が悪くなるから」という理由で注意はされていましたね。
小さい頃は1日何分というルールもあったようななかったような。
電源消されたり、押し入れにしまわれたり、みたいなのは無かったかと思います。
下の兄は、それで戦っていたような気がしないでもない・・・?
テレビも「バカになるから」と言われ、
バラエティの類はほとんど見ませんでした。
もともとテレビに関心はなかったですが。
今も自宅にはないですし。
決まって見ていたのは、金曜7時からのドラえもんくらい。
その後のクレヨンしんちゃんは当然見せてもらえず笑
と言っても特に見たい気持ちもなかったので、何も思わず。
そんな家庭でした。
そうは言っても東大生は兄弟で4分の1しか育っていないので、
「東大生が育つ家庭のルール」としては必要条件といったところでしょうか。
別に東大生万歳ではないですが。
しかし兄弟ともちゃんと社会人として生活しているので、
家庭のルールとしては上手くいったのではないかなーと思います。
(偉そうですが)
あくまで想像ですが、本書の取材に答えた子たちは、
「今にして思えば、親に上手く誘導されたなぁと思います」
と苦笑いしながら感謝の気持ちを表している人が多いのではないかなー
保護者の方々に、教育の意図を取材した本も読んでみたいですね。