熊倉啓之『フィンランドの算数・数学教育』

 

 

 最近は落ち着いてきましたが、

一時期非常に持ち上げられていたフィンランドの教育。

 

修士論文のテーマに考えていた時期もあるのでそれなりに調査はしましたが、

本書はかなり冷静にフィンランドの教育を見ていて、安心して読めます。

 

オリジナル部分の授業事例はもちろん、

教育制度や教師教育や教科書についてもある程度記述されており、参考になります。

(他書からの転載が多いとはいえ、よくまとまっています)

 

 

逆にここまで冷静だと、もう少し良いところを探してあげても良いのでは、

という気もしてきます。

 

 

副題に「個の自立」ともあるように、

協同学習はあまりメジャーではないようで、少し驚きました。