授業の事例研究会(授業を学ぶ会)

佐藤学先生主宰の事例研究会に参加してきました。

 

懐かしい先生方(附属の先生など)や佐藤研の先輩方もいて、

もちろん新しくお会いする方々もいましたが、

すっかり院生時代の「佐藤ゼミ」の雰囲気でした。

 

仕事の都合で後半からの参加だったので

授業の記録もラスト15分程しか見られず残念でしたが、

それでも非常に示唆の多い授業でした。

 

実は一度も訪れたことがない浜之郷小学校の

3年生・算数「小数の掛け算」の授業。

 

いわゆる「学びの共同体」の授業とは少し異なった様子の、

一見したところグループ学習を取り入れているだけの

一斉授業という感じでしたが、

その中身のレベルの高さに衝撃を受けました。

 

教材のレベルも小3レベルではなく、

子どもたちの成熟度も非常に高く、

お互いの学びを尊重し、さりげない優しさで支えあい、

確かに学び合っている教室で、

それを作り出しているのが何と2年目の女性教諭という驚き。

 

自分の教室とどうしても比べて見てしまい、

もちろん「いい/悪い」ではないのですが、

それでもこういう教室を見てしまうと

反省することしきり・・・

 

おそらくは高校における最大の言い訳は

「時間と学習分量のアンバランス」ということなのでしょうが、

それでも、あれほど学びに前向きな教室を作りたいというのは

やはり教師としての念願です。

 

「背伸びをしなければ背は伸びない」

というのは至言です。

 

果たして自分は、

背伸びをすればギリギリ届くレベルの課題を出せているのか。

あるいは補助の段を適切に用意できているのか。

 

プリント学習も良し悪しです。

先が見えてしまうことが良くもあり悪くもあり。

 

「次は何かな」というワクワク感を

犠牲にしてしまっているのは確かです。

 

 

こういう授業を見てしまうと、

また授業観が揺れるな・・・

 

もちろんそれは大切かつ必要な刺激なのですが、

ただでさえ不安定で、でもここ最近になってようやく、

「一つの形としては一応アリかな」とも思えてきたタイミングで。

 

あるものを改善していくべきか、

思い切った転換を図るべきか。

 

それが誰のためで、どういう影響があって、

どういう結果をもたらすのか。

 

考えることは尽きません。

 

 

P.S.

昨日から「単位制高校」について改めて考え、調べています。

 

本校に導入する意義と効果に可能性を感じているのですが、

ただ自分がどこにそれを感じているのか、

現状からの改良では実現不可能なメリットがあるのか、

数々の単位制への批判を避けられるシステムが構築できるのか、

課題は多いですが、一つの検討項目としてしばらく考えたいと思います。