市川伸一『「教えて考えさせる授業」の挑戦 学ぶ意欲と深い理解を育む授業デザイン』

 

 

「教えて考えさせる授業」を創る

―基礎基本の定着・深化・活用を促す「習得型」授業設計

が理論編だとすると、こちらは実践編。

 

高校の事例がなかったのが残念ですが、

数々の実践例はとても参考になりました。

 

「教師からの説明」→「理解確認」→

「理解深化」→「自己評価」という4段階での

習得場面における授業構成、説得力があります。

 

しかし50分間にそれらを全て盛り込めるかという悩みが・・・

盛り込めるようにする努力はいくつか考えられますが。

 

そして実践から生じる課題として、

予習をどう習慣付けるか、

いかにして簡潔で分かりやすい説明をするか、

適度なレベルの応用課題をどう設定するか、

安心感と受動性とのジレンマをどう解消するか、

など、わりと普遍的な問題が出てきますね。

 

 

今の授業形態も、「理解確認」を加えれば、

形式としては「教えて考えさせる授業」と同じになりますが…

 

色々と考えさせられます。