高濱正伸『未来を切り拓く!数学は「働く力」』
数学を学ぶのは、
「見える力」:図形センス、空間認識力、試行錯誤力、発見力
「詰める力」:論理力、要約力、精読力、意志力
を身につけ、仕事で役立つ基礎的な力を養うためである、という内容。
(図形センス力、じゃなくて良かった…)
比較するのが適当かは分かりませんが、
直前に読んだ『13歳からの勉強ノート』に比べると、
説得力があり、共感できる話でした。
(2人とも算数数学を教える人、という共通点はあります)
良い意味で、数学の本、という感じはありません。
途中に何問か掲載されていた高校入試の数学の問題は面白く難しかったですが。
高校入試の問題ってあんなに難しいんですね。
十分、高校の授業の題材になりそうです。
むしろそちらに刺激を受けてしまったのですが、
上記の〜力がどういう仕事につながるか、
という話もしっかりとあり、面白かったです。
直接的に「××という職業につながる」という表現ではなく、
もう少し広く「××をする仕事」「××を使う仕事」といった表現なのが良かったです。
読んだ子が「結局どの仕事でも、全部の力が必要なんじゃないか」
と思ってくれればむしろ成功かなと。
大体の仕事が実に多様な能力を使いますし。
なるにはBOOKSの別巻だということを、読んでから知りました。
なるにはBOOKSの他の別巻も読んでみたいです。