細井勉『ルイス・キャロル解読』
作家以外にも数学者や牧師といった顔を持っていたことはあまり知られていません。
本書は、このキャロルの数学者としての側面に光を当て、
アリスや、その他のキャロルの多くの著作の中に
直接的・間接的に組み込まれた数学的な話題を翻訳し、解説しています。
使われている数学のレベルとしては、中学〜高校初級程度で、
「高校のとき数学苦手だったー」という方でも問題なく楽しめます。
論理学的な部分はやや複雑なので、
よく分からないところは雰囲気だけ味わうのも良いかと思います。
数学が分からなくてもアリスは十分に楽しめますが、
隠された数学的な背景を知ると、さらに十二分に楽しめます。