富田一彦『キミは何のために勉強するのか』

キミは何のために勉強するのか ~試験勉強という名の知的冒険2~

キミは何のために勉強するのか ~試験勉強という名の知的冒険2~

 

『試験勉強という名の知的冒険2』

というサブタイトルの通り、

前作の続きです。

 

しかし内容としては、

前作が問題を解く技法の解説であったのに対して、

本作はより内面的な心構えや助言・提言です。

 

章ごとにそれぞれ、

学習者に対して、

教育者・出題者に対して、

保護者に対して、

一般の人々に対して。

 

勉強とは抽象化の仕方を学ぶことである、

教育は負荷である(それは避けられない)、

しかし正しい方向の負荷でなければならない、

ストライクゾーンは広く、疑うが拒絶しない、

などなど。

 

自分の知らないところで影響を受けたのかと思うほど、

考えていることと一致していました。

 

「やじろべえの精神」や「抽象化」なんて、

大学生のときに教育に顔を向けた頃のノートに

何度も書いたことです。

 

 

これが唯一絶対の「正解」だとは言いませんが、

論理的に考えていくと、

きっと似たところに向かうのでしょう。

 

すごくロジカルで読みやすい本でした。