富田一彦『キミは何のために勉強するのか』
キミは何のために勉強するのか ~試験勉強という名の知的冒険2~
- 作者: 富田一彦
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『試験勉強という名の知的冒険2』
というサブタイトルの通り、
前作の続きです。
しかし内容としては、
前作が問題を解く技法の解説であったのに対して、
本作はより内面的な心構えや助言・提言です。
章ごとにそれぞれ、
学習者に対して、
教育者・出題者に対して、
保護者に対して、
一般の人々に対して。
勉強とは抽象化の仕方を学ぶことである、
教育は負荷である(それは避けられない)、
しかし正しい方向の負荷でなければならない、
ストライクゾーンは広く、疑うが拒絶しない、
などなど。
自分の知らないところで影響を受けたのかと思うほど、
考えていることと一致していました。
「やじろべえの精神」や「抽象化」なんて、
大学生のときに教育に顔を向けた頃のノートに
何度も書いたことです。
これが唯一絶対の「正解」だとは言いませんが、
論理的に考えていくと、
きっと似たところに向かうのでしょう。
すごくロジカルで読みやすい本でした。